岡山神社は岡山の城下町が開かれる前より、「岡山」という丘に鎮座され岡山の地名の由来する由緒を持ち、また宇喜多直家以来小早川氏、池田氏と岡山城の守護神として歴代の城主の信仰の篤かった神社であります。
永い歴史の中で、度々の老朽化はもとより、太平洋戦争時には空襲により焼失した時もございました。しかしその都度、氏子はもとより岡山神社を崇敬する多くの心ある方々のご協賛によりまして、立派に建て替え、復興がなされてまいりました。
来る令和五年には、当社が岡山城築城に伴い岡山城本丸の地から現在の鎮座地である石関町に遷りご鎮座してから四百五十年を迎える事となります。佳年を奉祝すると共に、雨風にて損傷の著しい江戸時代の建築であります随神門や戦後復興の際造営された本殿、拝殿などの大改修を行う運びとなりました。
今回の大改修事業は先人の偉業を受け継ぎ、「岡山」の街の始まりである岡山神社の信仰と文化を次代に伝えて行くことであり、今を生きる私たちの務めであると痛感しております。
コロナ禍で大変厳しい状況の中、この度の事業協賛のお願いは大変恐縮するものでございますが、何卒この趣旨をご理解いただきましてご協力を賜りますようお願い申し上げます。
岡山神社宮司 久山信太郎